ドローンと写真撮影と私
誰しも一度は空を自由に飛んでみたいと思ったことがあるのではないか。そんな誰しもの一人であった自分は、ナウシカに出てくるメーヴェにあこがれながら自転車で坂を下ったりする少年であった。
そんな少年の思いを別の形で解決してくれたのがドローンだった。初めて買ったのはAmazonで数千円で買えるようなおもちゃであったが、空から撮影した映像にはとても感動したのを覚えている。
その後、友人に見せてもらったDJI Phantomのあまりにきれいな映像、安定した飛行に感動し、Phantom3 standardを購入した。こいつは1kgを超えるヘビーな機体で、多少の風にも負けじと飛ぶが、それゆえ飛行音がなかなかであった。また、機体の大きさから気軽に扱えずにいた。そんなとき、別の友人の持つDJI Sparkという小型でありながらきれいな映像、安定した飛行に感動し、DJI Sparkを購入、Phantomをうっぱらった。
さて、これで軽くていつでも持ち出せる、と思ったけどもなかなかそうもいかなかった。200g以上の重量のドローンは航空法の定めに則らねばならず、色々と制限がある。自分が住む地方の田舎であっても、気軽に飛ばせる場所はなかなかないのであった。
そんなときに新たに発表されたのが、日本の航空法をうまくかわしたDJI Mavic Miniであった。200gをギリギリ下回る199gの機体重量であり、航空法の制限によらない飛行が可能である。(小型無人機等飛行禁止法は200g未満でも関係するので注意ですね)
さて、これで法にも抵触せず、安全にのみ配慮すれば気軽に飛ばせるぞ・・・と思ったけど、なかなか気軽に飛ばせないのであった。理由は以下のような感じ。
- 小型機ではあるけど、やっぱり音はうるさい
- (最近では少なくなったけど)ドローンに対するネガティブな感情が田舎にはあるように感じてしまう
- 周りの安全に配慮しようとすると、結局あんまり飛ばせるところがない
- だいぶ安定しているけど、完璧かというとそうでもない
とまあ、色々細かく書いたけど、結局飛行と撮影をする上での心理的な抵抗にどうしても引っかかってしまうのである。今日少し昔の一眼レフカメラを取り出して撮影したけど、こちらは撮影に対する抵抗はほとんどない。むしろドローンの抵抗感からまた一眼が趣味として再燃しそうなところである。
まあこれは自分の勝手な思いであり、正直ちょっともったいないなあとは思う。ただ、最近はあまり撮影にでかけられないし、ちょうどいい機会だなあと思ってドローンも手放すことにした。でも結局またいつか買うんだろうなあなんて思うけど。