tachisanの日記

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3Dプリンタ AnkerMake M5 開封〜初プリントまで

Ankerといえばみんな大好きなバッテリーや充電器、USBハブでお馴染みのAnkerだけど、そのAnkerがKickstarter3Dプリンタを発表したのが2022年4月。ファンディングゴールは$50,000だったにも関わらず、$8,881,095もの資金を集めて当時話題になった。

 

AnkerMake M5 3D Printer - 5X Faster Printing and AI Camera

https://www.kickstarter.com/projects/ankermake/ankermake-m5-3d-printer-5x-faster-printing-and-ai-camera

 

思えばKickstarter3Dプリンタを買うのは3台目で、1台目は最初に手触り感が欲しくて買ったM3Dというところのもので、そこそこ安いFDM形式だったけど、やや癖があるのと、それほど大きいものが造形できなかったので、放置していて、そのうち人にあげてしまった。

次に買おうとしたのは光造形方式だったけど、ちょうどコロナになって生産工場が見つからない!と発表された後に主催者がばっくれて、コメントは大荒れ。今でも返金しろ騒ぎが起こっている。

そんなことを踏まえての3回目、Ankerだから大丈夫だろうと思いつつも若干の不安を抱えてバックした。$599の本体で、当時は130円/$くらいだったので、78,000円くらいだったが、無事に届いたので早速開封、セットアップしてみた。

それでは開封していく。

箱はかなり大きく重かった。ここからすでに安定した造形ができそうなことが期待できた。

 

左上からフィラメント、ツールボックス、ノズル予備、フィラメント取り付け金具、本体造形ヘッド、電源コード+造形ヘッド内部の交換部品。ノズル予備と交換部品はNozzle Kitを頼んだからついてきたものだったと思う(確か)。Kit付属かもしれないけど、ノズル太さは色々あって、造形速度と解像度によって変更可能。初期は0.4mmがついていた。

 

支柱と造形ヘッド、ディスプレイがお目見え。ディスプレイはタッチパネル方式で操作性は悪くない。左の支柱についている箱からフィラメントを挿して、中央の造形ヘッドにつながるチューブがガイドとなって供給される。

 

ベースはしっかりしている。前後駆動はベルト駆動だ。テーブルは加熱が可能。AnkerMakeと書かれたプレートは薄い板になっており、マグネットで貼り付いている。造形後にこの板だけ取り外し、ねじったりよじったりして造形物を剥がす。支柱が接する部分がきちんとフライス加工されており、支柱がこの面を基準にしっかり立つ。

 

少しわかりにくいけど、ベースに支柱を立てている図。梱包材を使って高さが合わせられるようになっており、重いけど一人での組み立ては容易になっていて素晴らしい。支柱のはめあい部はガタもあまりない。ボルトは後ろからキャップスクリューで止めるため、ここのはめあいで位置を決めているのだろう。取り付け後もしっかりしていて剛性も高い。

 

ちなみに付属のツールキット。六角レンチはソケット式になっていて、長手側、短手側のどちらにも挿せる。先端はちゃんと面取りしてあって、かつボールじゃないので、ちゃんとこれでボルトを保持できるので、今回のように横向きで狭いところに取り付ける場合には良い。

 

こんな感じで支柱がしっかりと嵌っていて安定感が高い。

 

猫による組み立てチェックが行われた。

 

ということで完成。組み立てるのは支柱を立てるのと、その後にコネクタを挿すくらいなもんで、場所をちゃんと確保しておけば簡単。

 

スマホ用のアプリがあるので、ダウンロードしてプリンタとつなぐ。その後WiFiのセットアップをし、造形ベッドのレベリングを行う。これをしている最中にFirmwareのアップデート走ったけど、特に問題なく終わった。レベリングは7点x7点の49点で行うので時間はかかるが、精度向上が期待できる。

 

ということで造形開始。あらかじめ入っていた15分くらいで造形できるやつを選択して流す。

 

うまく貼れないのでTwitterのやつを貼るけど、相当動きが速い。内部を塗りつぶす動作が本当に速い。これでしかもベースがほとんど振動しないので、しっかり剛性を上げているが故の速度と精度なんだなと感じる。

 

よく分からないスクレーパーみたいなものが15分くらいでできた。やや甘いところもあるけど先端のテーパー部もうまくできているし、十分すぎる。

 

ということで、以前買ったものから数年経っているだけあって進化がすごい。ちなみに造形中はカメラで様子を見たり、タイムラプスを作ったりもできる。後はAIで造形を補正したりできるようだけど、これについてはまだ効果を実感できていない。

いずれにしてもお安くはないけど、この造形速度なら効率も高いし、費用対効果もあるんじゃないかなあ。またしばらく使ってみてレポートします。