tachisanの日記

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今更ポメラD200レビュー

購入の動機
 元々文章を書くのが仕事柄多かったというのと、空いてる時間に少しずつ小説のようなものでも書いてみようと思ったのが動機。いつかある程度暇な時間ができてから書こうと思っていたけど、いつかは来ないってことが改めてはっきりわかったので、隙間時間にさっと書けるデバイスを買おうと思い立ち、前から気になっていたpomeraにたどり着いた。


求めたものと印象
1. 入力のしやすさ
 もうこれは絶対に必須。後で出る小型軽量なども重要ではあるけど、そもそも文章入力に特化したデバイスなので、これが無いと買う意味がない。
 使ってみると、キーボードのピッチはブラインドタッチに十分。軽めのメカニカルキーボードを常用してる身としては、やや入力に重さを感じるが、そのうち慣れるだろう。いくつかのキー配置にも慣れは必要だが、基本的なキーボードショートカットはPCのそれと一緒なので、普段からショートカットを使用している人であれば、ストレスなく快適に使用できると思う。


2. 手軽さ
 ここで言う手軽さとは、細かいことを気にせずラフに扱えるかということ。よって、それなりに低価格であるとよい。
 しかしDM200はそれほど安くはない。今回はポイントが少しあったので楽天で購入したが、それでも3万円超えは結構なお値段。ただ、高級ガジェットと比べれば安いものだし、元々iPhoneなどもカバーなどしない派なので、それほど気にしないで使えそう。


3. 起動の早さ
 今は思いついた少し長い文章は、後で思い出せる程度のトリガー的単語に省略してiPhoneにメモしているが、できればそのままある程度の文章にしたいときがある。
 DM200はとりあえず開けば数秒で起動するし、そのときに開く文章の位置も、文章の先頭、文章の末尾、前回編集場所、なども選べてかゆいところに手が届く。ノートPCとiPhoneの間を埋めるよいデバイスになりそうだ。ただ、すぐ起動すると言ってもちょっと待たされる。頭に沸いた文章を一秒でも早く入力したいときにはもどかしいかもしれない。


4. 小型軽量
 重いものは持ち運ぶのがおっくうになるので、なるべく小型で軽量なものがいい。
 DM200はその入力の良さと引き換えに、全体の大きさはややでかい。これは仕方のないところかもしれない。また、重さも思っていたよりもずしっとくる。膝に乗せて使うときはある程度の重さがあった方が入力しやすいが、持ち運ぶときにはちょっと気になるかもしれない。

 


比較対象
 もうpomeraしか選択はなかったので、pomeraのモデル別で比較した。調べるとDM200はむしろ古い機器で、DM30の方が最新だった。とりあえずDM30と簡単に比較した。


1. ディスプレイ
 DM200は液晶ディスプレイなのに対し、DM30はe-inkである。e-inkの視認性はKindleで十分理解していると同時に、反応の遅さもよく分かる。文字入力や変換など、入力時のストレスはどうかと調べると、やはり残像によって入力時にストレスが溜まるケースがあるようだ。これは使い方によって違うかもしれないが、頭の中身をとにかくアウトプットしたい自分としては、入力の邪魔になるものは少しでも排除したいので、DM200を選択した。


2. 筐体の大きさ
 DM200はクラムシェル型の筐体だが、DM30は折りたたみ式のため、コンパクト性では遙かに勝る。折りたたみによる剛性の弱さは気になるが、前に折りたたみのBluetoothキーボード使ってたことがあって、そんなに不満はなかった。多分慣れたらいける。この点はDM30に軍配があがる。


3. バッテリー
 バッテリーについてはネットを見てるといろんな意見が見られる。ただ、その人の考え方とかスタイルによるので、正解はない。自分の場合、乾電池で動く機器は他に持ってなく、基本USBアダプタや充電バッテリーをもって歩いているので、別にどっちでもいいかなと思う。ということで、これについては特に選択の要素に入らなかった。

 


しばらく使ってみて
 文章書くだけならはっきり言ってとてもいい。特に一番気に入ったのは、動作の軽快さ。起動してしまえば全くもたつく要素がない。これは文章入力する上でとても重要なところなだけに、非常に気持ちいい。
 また、アウトライン機能もとてもいい。左に常時表示させながら文章を書けば、全体の構成を気にしながら作業ができるので、とてもありがたい。
 一点気になったのが、キーボード全体の反りがあること。個体差かもしれないけど、両端がキーボード面側にわずかに反っている。これのせいか分からないが、キーボードを打ったときに振動が生じている。接地がしっかりすればもっとよいと思う。
 ただ、総括として買ってよかったです。